石張り工事
世田谷で玄関アプローチの石張り工事が進んでいます。
さまざまな形状、色、質感の違う石を組み合わせていきます。
設計図の段階である程度計画はしていますが、実際に仕入れてきた自然石の
石の大きさ、形によって現場で改めて設置位置を見定め即興で組んでいきます。
普段使わないような集中力を要します。
とても大変な作業ですが、ひとつとして同じものがない、自然のものを扱う楽しさは
造園の醍醐味でもあり腕の見せどころでもあります。
石の種類を少しご紹介します。
普段は何気なく見過ごされてしまう石たちですが、産地とか、特徴とか
成り立ちを知るとよりいっそう愛着が湧いてくるものです。
何でもそういうものですよね。
【御影石(みかげいし)】
日本では古くから石材として使用されている代表的な石の一つです。
産地は日本各地のみならずアメリカ、ヨーロッパなど世界中の山から切り出されています。
ポピュラーな石ですが、御影石の形成には水の関与が必要で、海が存在する地球のみに存在する石だそうです。
【透水石(とうすいせき)】
溶岩が固まって出来た石です。別名は「寺院の石」だそうです。その名の通り、浸水性が高い石です。
【御嶽石(おんたけいし)】岐阜産
火山の噴火で出来たマグマが冷えて固まった石で、表面はザラザラしています。
【富士黒石(ふじくろいし)】静岡産
日本一の山、富士山の石です。富士山の沢で起きた土石流で流された石です。
【赤ぼさ石(あかぼさいし)】神奈川産
神奈川県の真鶴で採取される石材です。やわらかく吸水率が高いので苔がのりやすいです。