
セミパブリック空間としての庭
屋外イベントが開催しやすいように、メインの庭には芝生スペースを広めに設けた。キッチンカーなどが庭の奥まで入ってこられるように、枕木敷きの小径を計画し、平坦な敷地にあえて起伏をつけることで子供たちが駆け回れて楽しいと感じてもらえるような空間を目指した。コナラやアオダモ、アオハダ、アカシデなどの雑木をメインに、カフェスペース前のウッドデッキには、ユーカリや西洋ニンジンボク、ロシアンオリーブ、リンゴの木など個性豊かな植栽を計画した。エントランスの水盤は厳かな空気が漂う場所であったため、樹形の美しい赤松やヤマコウバシ、モミジなど、樹木が水面に写し出されたときに美しく見えるよう意識して配置した。この敷地の前面道路は数年後に大きな幹線道路の一つとなることがすでに決定している。今はまだ植えたばかりの小さな木々たちが、やがて大きく育ち、車の排気ガスや騒音から人々を守り、ここを訪れる人たちにとっても車窓からの景色としても、癒しの森となるよう、年月をかけて熟成していくこと見守っていきたい。
Title | KIRARA terrace |
Date | June 2020 |
Location | Hanyuu-shi,Saitama |
Total Floor Area | 300㎡ |
Architecture | small space |
Landscaping | SORRA |
Photograph | Nao Takahashi |