Instagram
よくあるご質問
空間づくりのこと、庭のメンテナンス方法のこと、よくあるご質問をまとめました。
施工依頼前のご相談
自然の林や、里山など明るく木漏れ日が差し込むような雰囲気で、山の中に生えている、いわゆる雑木(例えば、コナラ、モミジ、アカシデ、ヤマボウシやアオダモなど)と言われる木々を活かしたお庭のことです。仕立ての松や刈り込まれた樹木とは違い季節を身近に感じられ、また一つひとつの枝葉が風になびき、涼やかな雰囲気があります。しかし、ただ雑木を植栽すればよいということではなく、それぞれのご家庭や環境に合うように配置や樹種の選別するなど、総合的な知識とバランスをもとに行います。
基本的には建築時の図面や敷地図があれば問題ありませんが、もし資料が何もない場合でも、設計前にお庭の測量をしますので大丈夫です。
フェンス、ウッドデッキ、菜園など一部の改修や目隠しの樹木が欲しいなど、一部の植栽だけでもご依頼いただけます。お手入れにおいては、剪定の仕方で既存樹木も柔らかく、涼しげな樹形に変えることもできますので、まずはご連絡ください。その他、お庭に関することなら何でもご相談いただけたらと思います。
お庭は住宅と同じで生活の重要な要素です。お客様が、納得、安心されるまで何回でもお打ち合わせさせていただきます。相談料はいただきません。
お客様の要望やイメージをうかがった後、平面図による全体図、施工箇所ごとの詳細図、どのような樹木、下草類を配置するかが分かる植栽図など数枚の図面を作成いたします。料金に関しましては、造園総工費の5%の金額が設計費となります。(施工範囲が広域な場合などは個別にご相談致します)
宿泊が必要になる遠方での作業では出張費をいただきますが、打ち合わせや測量など(施工・お手入れ以外)では別途の料金はかかりません。東京、埼玉、神奈川、千葉、など関東一円を施工エリアとしていますが、遠方からのご依頼も承ります。まずは、ご相談ください。
お客様の完成イメージやお庭の広さ、使う材料によって金額も大きく変わってきますが、過去の施工事例と照らし合わせて、おおまかな目安を提示することは可能です。
施工中、施工後のご相談
もちろん大丈夫です。留守中でも近隣の方々への配慮も考えながら安全に作業を進めます。
施工開始時に近隣の方々へのご挨拶に伺います。また施工途中であっても、工事の内容によっては、その都度、お声がけに伺います。生活環境とはお庭の心地よさだけではなく、ご近所の方々とのつながりそのものだと思います。
もちろん伺います。お庭は成長をします。施工完了時が完成ではなく、その後の管理が一番重要だと考えています。良い環境を維持できるよう、SORRAにお任せください。
夏と冬、年2回お手入れに伺わせていただけると良い環境を維持しやすくなります。年1回、または2回以上のご希望でも構いません。お客様のご都合に沿った管理予定をご提案いたします。
日々の管理が一番重要なメンテナンス作業になるので、剪定作業含め、お施主様自身に管理していただけることが理想です。脚立に登らないと届かない大きな木々もあります。お庭から空を見上げた時、手の届かない上空にやわらかに揺れる枝葉が包んでくれる雰囲気が雑木の庭の良さです。ご自分で管理できない範囲はSORRAでいたします。
剪定方法や道具選びなど、ご希望でしたらご指導いたします。SORRAの庭はお客様の愛情が育てるお庭です。
土壌、樹根について
植物にとってのメインのエネルギーは太陽の光を必要とした光合成から作られます。ですが、土壌より根からでないと摂取できない窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)などの栄養素も多くあるので、定期的な施肥は必要です。しかし、栄養過多は根を痛めてしまったり、雑草の繁殖につながるので、注意しましょう。SORRAではお手入れなどで伺った際に、植物の健康状態を確認し、必要な対処を行います。
夏場や植栽後、根が発達していない時期などは、朝と晩に水を揚げた方が良いです。冬場や粘土質の土壌で水が抜けにくい箇所などでは、多い水分は根腐れの原因となってしまうので、時期や環境を考えての水揚げが必要です。
代表的な害虫はコガネムシの幼虫です。葉が黄色くなったり、全体的に元気がなくなってきたときは、根腐れ同様に、考えられる原因のひとつです。枝葉に散布し直接の処置ができる毛虫やアブラムシなどと違い、直接的に殺虫ができないのが難しいところです。ポットでの管理であれば、一度取り出し新しい土を入れ植えなおすなどの対処ができますが、地植えでの場合は土中に混ぜ込む粒剤や液剤などの処置が必要です。
雑草対策は春先から落葉時期にかけては、私たちでも対処が難しく悩ましいところです。家の裏や脇などメインでない箇所、または植栽も少ない箇所であれば防草シートを敷き砂利を被せる、または直接除草剤を散布するなどの対策が可能です。ただ、主庭の植栽帯の中では防草シートはお庭の雰囲気を害してしまいます。除草剤は大切な草木を枯らしてしまう可能性があるので、お庭内では使用を避けた方が良いです。お庭内での対策は、雑草が大きくなる前、抜きやすい状態の時に、小まめに抜くことが重要です。お庭完成後や植栽後の夏時期は、環境が安定していないので雑草が繁殖することが多いです。ただ、小まめな除草作業を繰り返していると、地表にコケが生えたり、樹木が日陰を多く作ってくれたりと、次第に減少することが多いです。雑草が繁殖し、対処が大変になってから対応するのではなく、日々の少しづつ管理がとても重要です。
地形や環境により排水の悪い場所、風通しの良くない場所などに発生することが多いです。ゼニゴケだけを枯らす薬剤などもあるので、それらの使用も効果的です。薬品に頼らない場合は、ゼニゴケは酸性土壌を好むので、消石灰や木酢液を原液に近い状態でゼニゴケ全体にかけるなど、土壌をアルカリ性にすると枯れる可能性があります。ただ、周りの樹木や下草類にも影響が出てしまう可能性があります。竣工後、ゼニゴケが繁殖してしまったが、数年後にはその上に違うコケが生え良い状態に戻ることも多いです。発生してしまっても焦ることなく、どのような範囲、状況なのかを把握し、ご連絡ください。
葉っぱについて
樹木や草花など自然の素材なので、つく可能性は十分にあります。ただ、全ての樹種や草花につくわけではなく、つきやすい木/草花があるので、それらを把握することも重要です。 ■葉につく害虫 ・イラガ --- (もみじなどのカエデ類、ジューンベリーなどのバラ科) ・ホタルガ --- (ヒサカキなどのモッコク科、マユミなどのニシキギ科) ・チャドクガ --- (ツバキ、サザンカ、ヒメシャラなどのツバキ科) ・アブラムシ --- (ウメ/サクラは特に多いですが、ほとんどの草木) 害虫が100%つかないようにすることはできませんが、定期的な剪定作業により風通しのよい状況を作ると発生しづらくなります。毛虫やアオムシなど初めはとても小さく気づかないことも多いです。大きくなり被害が相当に出てから気がつき、葉がすべてなくなってしまったということもあるので、まずはお庭にでて、帰宅時やお水あげの時によく観察し、普段とは違った変化に気が付くことが一番の予防法です。
定期的なお手入れの際、または消毒のみでも伺いますので、まずは、どういった被害がでているか、状況や範囲などをお知らせください。基本的には、害虫被害もない健康な木やお庭全体に消毒をすることは必要なく、被害のでた樹木や草花のみ対処する方が望ましいです。アブラムシなど全体的に発生するものには難しいですが、集中的に発生するイラガなどは、薬剤使用ではなく、その葉や枝ごと除去するだけでも良いです。それでも難しいときは消毒の散布になります。
お庭全域での散布や大量の使用でなければ大きな問題はありません。ただ、小さなお子さんや家族の一員であるペットなどが過ごす空間で、化学薬品の散布が心配な方には、針葉樹液から作られた自然由来のニームオイル系の消毒/予防薬をお薦めします。化学薬品に比べると少し効力は劣りますが、嫌な匂いもなく(針葉樹のアロマオイルのような匂い)自然の摂理にかなった対処法です。
基本的には、葉色の変色もなく緑色のままクタっとしおれているような状態でしたら、水切れの症状です。特に植栽後はまだ根づいておらず、土中の水分を吸収しづらい状態です。また植栽後、数年経った樹木でも、近年の夏の暑さで水分の吸収が間に合わないことがあります。そういった症状があった時は、まず十分な水やりをしてください。それでも改善がないときはお知らせください。
日差しが強い夏場によく起こる「葉焼け」という現象です。特に近年では温暖化の影響で夏場の日差しが強く、もみじなど半日陰を好む樹種が直射日光を浴び続けていると起こる可能性があります。一度、葉焼けが起こり変色が始まると、その葉自体がもとに戻ることは難しいです。ただ、落葉後に新しい葉が出てき、年間を通してみるともとに戻ることが多いです。しかし、夏場の木漏れ日がきれいな季節に枯れた葉がついているのは悲しいものです。半日陰や、そういった樹種の上に日なたを好む樹種を被せるように植栽計画を立てるなど、植栽位置が重要になります。
緑色のまましおれてきたり、陽が当たる部分のみの変色でなく、樹木全体的に黄色くなっていくのは栄養不足や、また逆に栄養過多など土壌からの問題が考えられます。年に一度、または数年に一度ほどの施肥や、定期的な固形/液体肥料をあげ、改善をはかります。ただ、変色の原因は栄養の問題だけでなく、土壌のHPの変化やコガネムシの幼虫など根を食べて害を及ぼすものなど、他の原因も考えられます。まずは、症状を確認いただき、ご連絡ください。
植物にとっては害虫だけでなく、病気も大きな問題です。白くなるのは「うどん粉病」、黒くなるのは「すす病」という病気が考えられます。うどん粉病は枝が込み合い、風通りが悪いときに発生しやすいです。定期的な剪定、管理で風の抜ける環境作りが重要です。すす病は、害虫の一種であるカイガラムシやアブラムシの排泄物に菌が付着することが起因です。すでに付着してしまっているものは、手でこそぎ落とし水で流すのが一番有効的ですが、全体的に発生していたり、アブラムシ、カイガラムシなど、原因元の改善が必要になるので、併せて消毒をするのが良いです。
ウッドデッキ、ウッドフェンス、水鉢や流れなどの構造物について
基本的には、天然素材の材料が永久的に持続することはなく、経年劣化は起こります。SORRA では、柱や根太と言われるデッキやフェンスにおいて、強度を維持する構造体の部分にはアルミ材やハードウッドと呼ばれる腐りづらい材料を使用します。床板やフェンスの板材などが劣化した場合には、その部分のみ交換すれば良く全体を作り変えることがないような施工方法を考えます。それでも、10 年、20 年で考えると劣化が激しく出る可能性は大きいです。木造の構造物では年に 1 度、または数年に 1 度、防腐剤入りの塗料を塗りなおしたり、防水効果の塗料をぬるなど、定期的な処置をするとその後の経年劣化の進行も変わってきます。
木材においては陽の光を浴び続けていると、色が変色することがあります。ちょうど、流木のようなイメージで、木材の色から灰色になってしまいます。防腐塗装を施すことで変色を抑えられますが、材料自体の劣化もあるので、施工時のまま色合いを長時間維持するのは難しいです。気になる場合はお知らせください。
蚊の発生する条件として、動いていない滞留した水が原因です。流れにおいては常に水の動きがあれば問題ありません。また、水鉢など水の溜まる景観物においては普段は雨水が入ってこないよう蓋を被せるなど、水を溜めないことが重要です。流れ、水鉢など、不使用時は水を抜くことができるような施工もできますので、ご相談ください。