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2024-01-21

玄関の植栽

玄関付近の植栽をしました。

ポスト/インターフォン脇に植栽エリアがあったのですが、既存のコンクリートをはつり、エリアを広げました。

玄関や駐車場付近では、植栽が駐車の邪魔にならないか、歩行の妨げにならないかなど、多くのことに気を使います。お施主様にとっては毎日の生活で使用するエリアです。「用」使いやすさと、「景」景色の良さのバランスはとても重要になります。

もともと駐車場の一角だったので、壊すコンクリートも頑丈です。私たちも施工する側であれば、壊れないようしっかり厚みを保ちコンクリートの打設をしますが、壊す立場になるとこの厚みがネックになり手間と時間を要します。

玄関のドアを開けた時、直接外の景色が見えるか、樹木の幹ごしに見えるかはおおきな違いです。

特に四季折々の風景を作りだす雑木を使った植栽では、お出かけの際に毎日少しの変化を感じられると思います。葉がすべて落葉し、少し寂しい冬の時期ですが、幹だけの景色でも十分に見ごたえがあります。

雑木林に入った時、うっそうした雰囲気より、視界が通り風が抜ける心地よさを感じないでしょうか。自然の中では、日光が良く当たる枝の先端は、より光を吸収できるよう枝葉を伸ばそうとします。しかし、光が届かない地面付近や下の方の枝は、自然と衰え枯れてしまいます。きれいな雑木林では、人の視線の高さにある不要な枝は枯れてなくなり、幹だけになった樹木越しに次の樹木、そして次の樹木と、景色を作り出してゆきます。 自然にできる景色は一番のお手本なんです。

帰宅時、毎日緑に包まれた景色がお出迎えしてくれるのは嬉しいものです。来春、厳しい冬を耐え抜き、新芽を出す喜びや、やわらかな新緑を早く感じてもらいたいです。

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